パッセンジャー

解説
航行中の宇宙船を舞台に、目的地到着前に目覚めてしまった男女の壮絶な運命を描くSFロマンス。宇宙空間で生き残るすべを模索する男女を、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのクリス・プラットと『世界にひとつのプレイブック』などのオスカー女優ジェニファー・ローレンスが演じる。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのモルテン・ティルドゥムが監督を務め、『プロメテウス』などのジョン・スペイツが脚本を担当。
原題:PASSENGERS
製作年度:2016年
上映所間:116分
製作国:アメリカ
監督:モルテン・ティルドゥム
製作総指揮:デヴィッド・ハウスホルターベン・ブラウニングジョン・スペイツリンウッド・スピンクスブルース・バーマングレッグ・バッサーベン・ウェイスブレン
脚本:ジョン・スペイツ
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ジェニファー・ローレンスクリス・プラットマイケル・シーンローレンス・フィッシュバーン

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こんなに登場人物が少なくて、内容が詰まった映画は久しぶりである。人間の微妙な心理も描かれていて、身にしみる感が有る。人の孤独感は良く描かれていて、私も人生の絶望を共感できた。また、女性を起こして一転、楽園的な心情になったのも良く分かる。この手の作品は、起承転結がしっかりしているので、映画を観慣れていない人にもよく分かる描写や、ストーリーは好感が持てる。最後にもう一つひねりが有れば良かったと思ったが、それは贅沢というものであろうか。それでも、この映画で表現したかったであろう事は全て怒涛のように観ている者の心情に刻まれるだろうと思った。こんなに喜怒哀楽が一作品に凝縮されているのも、久しぶりだったので、感慨深いものである。

評価点 90点
お勧め度 92点

GONIN サーガ

解説
『花と蛇』シリーズや、『甘い鞭』などの鬼才・石井隆監督が放つ、人気アクション『GONIN』シリーズの第3弾。ある5人組が起こした暴力団からの現金強奪事件の19年後を舞台に、その事件に深い因縁を持つ者たちが新たな戦いを繰り広げていく。テレビドラマ「ごちそうさん」などの東出昌大、『黄金を抱いて翔べ』などの桐谷健太をはじめ、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信らが集結。濃密なストーリー展開に加え、鮮烈なバイオレンス描写も必見。
製作年度:2015年
上映時間:129分
監督:石井隆
脚本:石井隆
音楽:安川午朗
出演:東出昌大桐谷健太土屋アンナ柄本佑安藤政信テリー伊藤井上晴美りりィ福島リラ根津甚八鶴見辰吾佐藤浩市

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前作が1995年と古かった事でこの映画もレトロ感が有るのだろうか。また、絶望的な状況の連続で、観るのが疲れてしまった。北野武の作品にも通じる感性が有り、それは、むしろ武がこの映画を何処かで引きずっていたのだろうか。この映画のハチャメチャ感は、女性であればその良さが分からないのかとも思う。抗争を主な題材にしているだけに、男性向きの映画であり、惨殺さは、大人の世界である。ストーリーが有ってないようなものなので、何でも有りの感じが嫌だ。行き当たりばったりの作品は私は嫌いである。その意味では、この作品はそれに該当するかも知れない。

評価点 50点
お勧め度 50点

海賊とよばれた男

解説
第10回本屋大賞を受賞した百田尚樹のベストセラー小説を、『永遠の0』の監督&主演コンビ、山崎貴と岡田准一のタッグで実写映画化。明治から昭和にかけて数々の困難を乗り越え石油事業に尽力した男の生きざまを、戦後の復興、そして世界の市場を牛耳る石油会社との闘いを軸に描く。日本人の誇りを胸に、周囲の仲間との絆を重んじた主人公・国岡鐡造の青年期から老年期までを、主演の岡田が一人でこなす。共演は吉岡秀隆、鈴木亮平、綾瀬はるか、堤真一ら豪華俳優陣がそろう。
製作年度:2016年
上映時間:145分
監督:山崎貴
原作:百田尚樹
脚本:山崎貴
音楽:佐藤直紀
出演:岡田准一吉岡秀隆染谷将太鈴木亮平野間口徹ピエール瀧須田邦裕飯田基祐小林隆矢島健一黒木華浅野和之光石研綾瀬はるか堤真一

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岡田准一を好きな方にはこの上ない映画だったろう。私は、そうではないが、無条件で面白かった。SUCCESS STORYだと言うだけで、80点くらいまで行くし、内容も濃かったように思う。小説の映画化は、とかく成功失敗がはっきりして、論評も基準が有るために比較的厳しいと思うが、この映画は、変な脚色も感じなかったし、変な癖もないように思えた。堤真一がちょっと残念な使われ方をしていたので、その辺りは若干不満が残るが総じて良い映画だ。そう、綾瀬はるかも主人公を支える良い役かと思いきや、露出は少なかったので、この映画は、まさに岡田准一ONLYの映画だと思う。

評価点 87点
お勧め度 89点

ロスト・エモーション

解説
リドリー・スコット製作総指揮の下、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルトと「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワートが共演したSFサスペンス。世界戦争によって地上の99.6%が破壊された近未来。滅亡の危機に瀕した人類は、遺伝子操作を施した感情のない人間の共同体「イコールズ」をつくった。そこで暮らす人々は保健安全局の監視下に置かれ、愛情や欲望といった感情が生まれると、「発症」したとして隔離施設へ送られ、安楽死させられる運命にあった。そんな環境下で、感情を「発症」してしまったサイラスとニアは、外の世界への脱出を決意する。日本でもロケを敢行し、世界的建築家・安藤忠雄の建築物で近未来都市の世界観をリアルに再現した。監督は「今日、キミに会えたら」のドレイク・ドレマス。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品。

原作:EQUALS
製作年度:2015年
上映時間:102分
製作国:アメリカ
監督:ドレイク・ドレマス
製作総指揮:リドリー・スコットラッセル・レヴィンイ・ジェウチェ・ピョンホ
脚本:ネイサン・パーカー
音楽:サッシャー・リングダスティン・オハロラン
出演:ニコラス・ホルトクリステン・スチューワートジャッキー・ウィーヴァーガイ・ピアース

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SF作品の中でも、B級映画か。最近公開しており、私も映画鑑賞をやっていたが、公開を覚えていない。公開予告を観ると、かなりの大作かなと思いながら、出来上がりもこんなのであれば、何のことやらそんなに話題にならなかったのだろうか。どちらにしても、この作品は、夢の中の出来事のように、内容がフワフワして、とりとめが無くて、SFっぽくない。SFXが使われている訳でもなく、近未来の風景が有るわけでもなく、お金が掛かっているようには観えない。精神世界と言うか、感情を映像化しているので、そんなにお金が掛かっていないように観えるのかも知れない。それでも、告知の出来が良すぎて、映画を観た実感は、物足りないの一言だ。ストーリーは全うだが、人のドアップが多すぎて、引きの映像が無いので、近未来感が伝わらない。同じような風景、特に建物だけで、「これは未来の話ですよ」と言うのは、虫が良すぎる。感情さえも左右される社会がこんなのになってしまいますよ、とこっそり言われても、納得するしかない作品では、やはり物足りないとしか言えないだろう。

評価点 64点
お勧め度 62点

パッチギ!

解説
『ゲロッパ!』『岸和田少年愚連隊』の井筒和幸監督の最新作。主人公の康介を演じるのは監督に大抜擢を受けた塩谷瞬。朝鮮高校の番長役に『青い春』の高岡蒼佑。伝説的名曲「イムジン河」と複数のエピソードがシンクロするクライマックスに胸が熱くなる。

製作年度:2004年
上映時間:119分
監督:井筒和幸
脚本:羽原大介井筒和幸
音楽:加藤和彦
出演:塩谷瞬高岡蒼佑沢尻エリカ楊原京子尾上寛之真木よう子小出恵介波岡一喜オダギリジョー光石研

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井筒監督の作品がこのような作風なのかと感心した。安心して観ていられる、危うさや工夫が無い作品だった。ストーリーは、普通の何の変哲もひねりも無いものだし、ただただ、喧嘩の毎日を送る高岡蒼佑の日常を追っているだけで、これが「パッチギ!」かと思った。が、如何せん、安心感、安定感が半端が無くあるのを実感すると共に、骨太さと言うか、自分の信念がハッキリあって、それをベースに作品の時間が流れているのを感じるので、恐らくそれが井筒監督と言う個人の核がしっかりしているからなのだろう。未だに、この作品はたびたび話題に出るが、時代を超えて、日本人の古き良き時代を映しているのが垣間見えるからだろう。

評価点 82点
お勧め度 85点

親切なクムジャさん

解説
『オールド・ボーイ』『復讐者に憐れみを』のパク・チャヌク監督による復讐三部作の完結作。主演は国民的美人女優と言われるイ・ヨンエ。『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクも共演者に名を連ねる。13年、無実の罪で服役したクムジャが刑務所で囚人たちのカリスマ的存在になっていく過程に本作品の怖さが潜む。美しいイ・ヨンエの悪女ぶりは一見の価値あり。

原題:SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE
製作年度:2005年
上映時間:114分
製作国:韓国
監督:パク・チァヌク
脚本:パク・チァヌク
音楽:チョ・ヨンウク
出演:イ・ヨンエチェ・ミンシククォン・イェヨンオ・ダルスキム・シフイ・スンシン

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綺麗なだけで、これほどまで騒がれるのは、韓国独特なのだろう。犯罪と容姿が淡麗なのは、何も関係が無いと思われる。この映画でも、お馴染みのチェ・ミンシクを観たが、相変わらず味を出していた。復讐三部作とはよく言ったもので、全て観たが、吐きそうな場面ばかりであった。日本には、これほどまでの復讐作品群はないだろうが、民族性と言うか、国民性が表れているのであろう。家族と言う強固な運命共同体を壊された怒りは何にも増しているのだろう。日本では、警察や報道が家族の憎しみに対して、それほどフォーカスしないので、秘密にされる。殺された被害者の顔はまず報道では流さないし、皆当たり障りなく接する。どちらが良いとか悪いと言う事は言わないが、復讐心がいかに大きなものかは、国に関わらず、計り知れないのは自明である。これら作品を観ると、人の喜怒哀楽は本当に奇跡的な感情、生まれ持っての顔の筋肉の動きで分かると言うのがすごく動物的だと感じる。

評価点 82点
お勧め度 80点

華麗なるギャツビー

解説
数々の名作を世に送り出した作家F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化したドラマ。快楽的な生活を送る謎の富豪ギャツビーの意外な正体を、ある女性との恋を絡めながら映す。レオナルド・ディカプリオが、人並み外れた容姿と富を兼ね備えたギャツビーをクールに演じる。『マイ・ブラザー』のトビー・マグワイアやキャリー・マリガンらが共演。『ムーラン・ルージュ』などのバズ・ラーマン監督ならではの絢爛(けんらん)を極めたビジュアルも見ものだ。

原題:THE GREAT GATSBY
製作年度:2012年
上映時間:142分
製作国:アメリカ
監督:バズ・ラーマン
製作総指揮:バリー・M・オズボーンブルース・バーマン
原作:F・スコット・フイッツジェラルド
脚本:バズ・ラーマンクレイグ・ピアース
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:レオナルド・ディカプリオトビー・マグワイアキャリー・マリガンジョエル・エドガートンアイラ・フィッシャー

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「華麗なるギャッツビー」は、何度目かのリメイクらしいが、アメリカの古き良き時代の象徴の人物で有れば、理解はできる。映像美は観ていて素晴らしいものが有り、流石アカデミー賞を取っただけある。それにしても、この作品は、ギャッツビーが出てくるまで、トビー・マグワイアが出ずっぱりである。スパイダーマンで皆が知っている役者さんだが、観ていて中性的な彼である。主役はこの人かと思いきや、段違いでディカプリオの名前がこの作品の主役である。ギャッツビーを演じている事に意義が有るのだろう。何の先入観も情報も無く、この作品を観た時、結局は、何も感じない人が多いのではないかと思うのは私だけであろうか。好きだと言うに言えないギャッツビーが、金品の贅を尽くして女性の感心を引いているだけとは映らないのだろうか。ストーリー性からすると、物語、原作有りきの作品だけに、作られた結果だけ見せられて、ただただ豪華だなと言う人もいるだろう。そうは言う物の、私はアメリカの歴史を否定するつもりはないので、それは単なる杞憂に過ぎないのだと思う。

評価点 75点
お勧め度 72点

世界一キライなあなたに

解説
世界中で読まれているジョジョ・モイーズの恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」を映画化。バイク事故で車いすの生活となり生きる気力をなくした青年実業家と、彼の介護に雇われた女性の切ない恋の行方を描く。主人公の女性をテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などのエミリア・クラーク、実業家を『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのサム・クラフリンが演じる。そのほか『アルバート氏の人生』などのジャネット・マクティア、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのチャールズ・ダンスらが脇を固める。

原題:ME BEFORE YOU
製作年度:2016年
上映時間:110分
製作国:アメリカ
監督:テア・シャーロック
製作総指揮:スー・ベイドン=パウエル
原作:ジョジョ・モイーズ
脚本:ジョジョ・モイーズ
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:エミリア・クラークサム・クラフリンジャネット・マクティアチャールズ・ダンスブレンダン・コイルスティーヴン・ピーコックマシュー・ルイス

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女性が好きそうな作品である。こうした恋愛願望は、女性の中にあるのだろう。私は、久しぶりに精神的な純粋さを映像で観て、自分を考え、もっとピュアな気持ちの大切さを確認した。純粋に、好き嫌いを行動に出す大切さ、潔さを考えさせられた。表も裏も無いこうした作品は、新旧問わず、ずっと愛されて観られるのだろう。私のように、すぐに人の裏を見ようとする性格の者は入る余地はない。時間の経過も忘れて、生き生きと日々を過ごす大切さを感じ、それでも人生観によっては、死を選ぶと言う究極な選択を淡々とではあるが同時に、慎重に実行してゆくのがベストと思う人の心理。それは、私が何年掛かっても賛同はしないだろうが、存在するのだと言う作品からのメッセージは、観る者をひとたび考える人にさせる。過去の自分を捨てきれなくて、死を選ぶと言う非現実的ではあるが、そうした決断を選択する意味。色々考えさせられた。

評価点 86点
お勧め度 88点

蟲師

解説
総計250万部を売り上げた漆原友紀の大人気コミックを、『AKIRA』の大友克洋監督が実写映画化したファンタジー。命の原生体“蟲”と人間をつなぐ“蟲師”の主人公ギンコの放浪の旅を、大友監督独特の“和”の感性をとり入れた斬新なVFX映像の数々で映し出す。ギンコ役のオダギリジョーをはじめ、蒼井優、江角マキコ、大森南朋などが原作イメージそのままの存在感で役を好演。自然との共生をテーマにしたドラマ性と世界観に引き込まれる。

製作年度:2006年
上映時間:131分
監督:大友克洋
原作:漆原友紀
脚本:大友克洋村井さだゆき
音楽:配島邦明
出演:オダギリジョー江角マキコ大森南朋蒼井優りりィ

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不思議世界が好きな大友克洋らしい選択だと思った。敢えて、この原作を選んだ辺りは、やはり鬼才だ。とは言うものの、作品を観た後は、この作品はアニメで有るべきだと思った。実写で行くなら、純粋に大友克洋がすべきだった。この内容だと、何のことやら訳が分からないし、終わり方が突拍子がないのが、疎外感を感じた。この世界に没入できなかったのは、自分だけかなど。せめて、漫画を見ていたら、この世界観に違和感なく感じられた。それがなく、観たものだから、作品に入り込むのに少々時間が掛かった。江角マキコは棒読みだし、蒼井優は相変わらずの良い役を得て、自分の世界に浸っている。そんな中、一旦死んだと思った江角マキコが実は死んではいなく、両目が見えない状態で登場。オダギリジョーは、江角マキコを置いて、一人河へ行くが、消えて行く。事前準備=漫画を読んでから観たら、もう少しましな評価ができたと思う。

評価点 72点
お勧め度 68点

パシフィック・ウォー

解説
太平洋戦争終結の鍵を握った極秘作戦が題材のアクション。原子爆弾輸送の命令を下されたアメリカ海軍巡洋艦インディアナポリスの艦長とクルーが直面する戦いを描く。メガホンを取るのは、テレビシリーズ「Empire 成功の代償」などのマリオ・ヴァン・ピーブルズ。艦長を演じるニコラス・ケイジをはじめ、『ブラックホーク・ダウン』などのトム・サイズモア、『デッド・シティ2055』などのトーマス・ジェーンらが顔をそろえる。迫力に満ちた海戦シーンの数々に加え、極限状況下で育まれる男たちの熱いドラマにも引き込まれる。

原題:USS INDIANAPOLIS: MEN OF COURAGE
製作年度:2016年
上映時間:129分
製作国:アメリカ
監督:マリオ・ヴァン・ピーブルズ
脚本:キャム・キャノンリシャール・リオンダ・デル・カストロ
音楽:ロラン・エケン
出演:ニコラス・ケイジトム・サイズモアトーマス・ジェーンマット・ランターユタカ・タケウチ

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日本への原爆投下をアメリカの目から見た懺悔の意を込めた映画である。アメリカ人は、こうした懺悔の映画を良く作る。日本人は、なかなか第二次世界大戦などを日本人を悪く描いた映画はなかなか無いのにである。そのアメリカ人の真摯な気持ちをこの映画を通して感じる事ができた。ニコラス・ケイジは、単なる艦長だったと言うだけだったが、存在感は感じる事ができた。それにしても、こんな重大な事が、広島への原爆投下の陰で為されていたとは驚きである。一種、苛立ちも覚えるが、ここは映画と言う事でそうした感情も抑えて、俯瞰して観るならば、日本人がここまでアメリカ人を追い込めたところにも悪い個所が沢山あって、どっちもどっちで、喧嘩両成敗と言うところか。それにしても、良く出来た映画であった。

評価点 78点
お勧め度 76点

GANTZ:O

解説
死んだ人間と謎の星人とのバトルを描く奥浩哉によるコミックを基に、人気の高いエピソード「大阪篇」をフル3DCGで映像化したSFアクションアニメ。加藤勝をリーダーに東京と大阪のガンツチームがタッグを組み、妖怪軍団に立ち向かう。加藤の声には、人気声優の小野大輔。総監督に『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』などのさとうけいいち、監督に『エクスマキナ』などに携った川村泰が名を連ねる。迫力ある映像で表現される異形の敵とのバトルに期待が高まる。

製作年度:2016年
上映時間:96分
監督:川村泰
原作:奥浩哉
脚本:黒岩勉
音楽:池頼広
出演:小野大輔M.A.O郭智博早見沙織

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実写より幾分も良いと思われる部分が至る所に有った。実写で有れば、不可能な動きや大阪の道頓堀を破壊しつくす光景など恐らく観れないだろうが、それにしても、ここまでアニメが進化しているのは久しぶりに驚いた。ファイナルファンタジーちっくな動きは有るが、もはやアニメではない。CGなんて簡単な言葉で処理をして欲しくも無い。他方で、人であって人で無いのは、画面からも伝わってくる。劇中に死んだ人と生きている人との区別がどうも付かない。生気が画面から出てこないのだろう。悲しんでいても、悲しんでいるふり、笑ってても笑っているふりに思える。そうしたプラス要素とマイナス要素を加味してみると、どうも、この作品は映画であって映画でないと言う考えもできる。映画は、監督のものであり、監督が生きている証しでもあると思うが、この「アニメもどき」は、監督などのテクニックで作られらた映画的なものだと思う。映画的とは、映画の様なものと言う意味である。しかし、この映画的なものは映画を凌駕するのであろうか。それに対しては、否である。そう思う。演じる者が人で無い限り、そこには限界が有り、相容れないものが有る。そんなこんなを考えさせられた作品だ。

評価点 82点
お勧め度 85点

君と100回目の恋

解説
「ヒカリヘ」「Faith」などのヒット曲で知られるシンガー・ソングライターのmiwa、『ヒロイン失格』『俺物語!!』の坂口健太郎が主演を務めたラブストーリー。事故に遭う運命にある女子大生と彼女を助けるべく何度も時間をさかのぼる幼なじみの青年に待ち受ける試練と、二人の恋の行方を見つめる。監督に『黒崎くんの言いなりになんてならない』などの月川翔、脚本に『ダーリンは外国人』などの大島里美らが結集。ときめきと切なさが詰まった物語に加え、鍵となるmiwa書き下ろしの曲にも注目。

製作年度:2016年
上映時間:116分
監督:月川翔
脚本:大島里美
音楽:伊藤ゴロー
出演:miwa坂口健太郎竜星涼真野恵里菜堀内敬子田辺誠一

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今をときめく坂口健太郎の作品である。miwa は、W主演とは言いながら、歌を歌える女性として、選ばれた感が有る。この映画など、時間を戻すなどと言ったのは流行りらしい。この作品は、最初から私は時間に関係していると知っていたが、レコードと言うのが驚いた。時代が逆行しているレトロ調で、これまた面白い。坂口健太郎は、同性ではあるが、かっこいいと思った。また、女性が悲鳴を上げるような後ろからのハグなど、この作品では惜しげも無く出汁まくっている。「好きだよ」をカメラ目線にするなど、それは露骨だろう。それでも、雰囲気を持っている役者だし、歌もうまそうである。演技もうまいので、これからどんどん目にする機会が増えるだろう。TVでは多く見かけるが、一度映画で大役を果たしたら、とび抜けるかも知れない。

評価点 78点
お勧め度 80点

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

解説
闇金業者を主人公に裏社会を活写した真鍋昌平のコミックを実写映像化したシリーズの最終作で、山田孝之演じる丑嶋馨の過去に迫る話題作。原作の「ヤミ金くん編」を基に、丑嶋と闇金をつないだ因縁を現代と過去を交錯させて描き出す。山田のほか綾野剛、永山絢斗、やべきょうすけらが出演。貧困ビジネスや債務整理でもうける弁護士の描写や、封印した過去に直面した丑嶋の行動に注目。

製作年度:2016年
上映時間:130分
監督:山口雅俊
原作:真鍋昌平
脚本:福間正浩山口雅俊
出演:山田孝之綾野剛永山絢斗真飛聖間宮祥太朗YOUNG DAISやべきょうすけ

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ウシジマくんは、TVシリーズも映画も全部観た。私が、山田孝之のファンだから観たのか、映画自体が面白いから観るのかは自分でもはっきりしないが、観ていて何故か飽きない。設定は、全て同じなので、飽きると思いきや、結構ハマっている。この作品が最後だと思いたくないが、興行的にも、ストーリー性にも限界が有るのかも知れない。山田孝之が好きだと公言している私も映画館で一回も観た事が無いのだから、言うまでも無いかも知れない。やべきょうすけの配役は抜群だと思う。また、綾野剛との本の一時の会話も面白い。ただ、良さでも有り、悪くも有るところが、ウシジマくんがブレナイところである。何が有っても、お腹が空いて、旧友人をも地獄に追い込める。ただ、お金が云々ではなく、そこには、人生観のやり取りや、生き方、そもそもの人の有りようをウシジマくんは、「クズはいつまで経ってもクズ」と言う短い言葉で一刀両断する。その意見には、私は同感である。物心が付いて、判断ができるようになってからは人は変われないし、変わらない。そう私も思っている。その共通項が、私がウシジマくんに同調してしまう理由かも知れない。これで見収めで有ったが、まだ続編が観たい。それができる日を心待ちにしたい。

評価点 86点
お勧め度 85点


悲夢(ヒム)

解説
『絶対の愛』や『ブレス』など独特の愛の世界を描く韓国の異才、キム・ギドク監督が手掛けたまったく新しい愛の物語。夢を見る男と、彼の代わりに夢の中の出来事を実行に移す夢遊病の女性の不思議な魂の触れ合いを繊細(せんさい)なタッチでつづる。主人公を演じるのは、日本を代表する若手実力派のオダギリジョー。その相手役を『私たちの幸せな時間』で見事に演技派に転向したイ・ナヨンが務める。夢と現実の世界が交錯する幻想的で切ない愛の奇跡に涙する。

原題:SAD DREAM
製作年度:2008年
上映時間:93分
製作国:韓国・日本
監督:キム・ギドク
脚本:キム・ギドク
音楽:ジ・バーク
出演:オダギリジョーイ・ナヨンパク・チアキム・テヒョンチャン・ミヒ

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この作品は、幾ら私がオダギリジョーファンであっても好きになれない。私がいくらちょっとひねた作品が好きだとしても好きになれない。「鬼才」キム・ギドクと言っても、出来た作品を素で観て、面白くなければ駄目である。何を言いたいかは、分かるがひねりすぎと言うか、ニッチなところに焦点を当て過ぎて、全体が見えていないと言った方が分かりやすいか。せめて、この作品は何を言いたかったかを述べようとしても何も出てこない。非日常を、日常に持ちこんだ場合を1つのシーンでクローズアップしたら、こんな映画が出来上がると言えば良いのか。敢えて、ここでは言うまい。

評価点 52点
お勧め度 50点

デスノート Light up the NEW world

解説
東出昌大、池松壮亮、菅田将暉が共演し、大ヒット作『DEATH NOTE デスノート』シリーズの10年後の世界に迫る続編。夜神月とLの死から10年後の情報社会を舞台に、捜査官と探偵、サイバーテロリストによる争いを最新のVFX技術を駆使して映し出す。監督を務めるのは、『GANTZ』『図書館戦争』シリーズなどの佐藤信介。前シリーズの遺伝子を受け継ぎつつさらに進化した、デスノートをめぐるバトルが楽しめる。

製作年度:2016年
上映時間:135分
監督:佐藤信介
原作:大場つぐみ小畑健
脚本:真野勝成
音楽:やまだ豊
出演:東出昌大池松壮亮菅田将暉川栄李奈松山ケンイチ中村獅童藤原竜也戸田恵梨香船越栄一郎松坂桃李

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私は、この「デスノート」好きだ。中々好きな作品には出会わないのだが、この作品は、一風古くも有る「本」を題材にしながら、時代は、現代の超ハイテクな設定だ。ノートなんぞを使って、しかも、目に見えない死神が闊歩している。古いものと新しいものが併存しながら、現代が、古いものに勝てないところも良いのかも知れない。東出は、こうした作品で、あまり喜怒哀楽を表に出さない、出せない役が合っているように思う。笑顔が似合わない。真面目な顔をしていると、目が怖くなってくる。そう言う役者も良いだろう。それにしても、この作品の中で、菅田将暉が今一つ良さが出ていないと思うのは私だけであろうか。やんなりしながら、ある意味、直ぐに死んでしまう。結構、今を時めく役者ぞろいだが、揃い過ぎても、良さを出しきれない役者も出てくるのだろう。

評価点 82点
お勧め度 80点